姉妹
家城巳代治監督の「姉妹」を観た。
BSでやっていたので観た人も多いだろう。
貧しくも思いやりに満ちた人々の苦悩と希望を描いた作品だった。
凛として冷静な姉(野添ひとみ)、純真で素直な妹(中原ひとみ)。
二人は考え方や生き方もちがうので時には仲たがいもするが、礼儀正しい人格を持っている。
心が通いあっているからこそ、お互いの個別性を尊重している。
そんな二人が様々な悩みを抱きながら、結婚する姉を妹が見送るという物語。
天真爛漫で、明るくて、まっすぐで、思っていることを素直に口にする中原ひとみがはつらつと輝いている。
「ひゃっこい!なあんだ、ヘビみたいだね、キャハハ」
女学校の友人に友情の証しとしてキスしようと言われ、女同士でキスをした後で中原ひとみがこう言って屈託なく笑う。
ラスト、バスで嫁ぐ姉を見送るため中原ひとみが山を駆け上るシーンは「初恋の来た道」のチャン・チーを思わせる。
清廉で素晴らしい作品だった。
日本映画にはまだまだ隠れた名作がたくさんあることを思い知った。
監督:家城巳代治
公開:1955年
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